<ドイツ南西部の主要都市シュトゥットガルトで、若者の集いが暴動にエスカレート。数百人の若者が警察隊に襲いかかり、警官19人が負傷した......>
ドイツ南西部の主要都市シュトゥットガルトで20日深夜、大規模な暴動が発生し、目抜き通りの商店が破壊・略奪された。数百人の若者が警察隊に襲いかかり、警官19人が負傷、25人が逮捕された。背景に政治的な動機はないという。
また先週18日には北部ブレーメンで、ナイフを持ったモロッコ系の男性を警官が射殺。「行き過ぎた暴力ではないか」との声が高まり、警察が内部調査を開始している。
政治的動機のない若者の集まりが暴動にエスカレート
バーデン=ヴュルテンベルクの州都シュトゥットガルトにはポルシェやダイムラーなど世界的大企業の本社があり、経済的にも安定した都市だ。日本人住民も多い。20日の土曜日は気候も良く、街の中心部には多くの若者が集まっていた。ほとんどがティーンエイジャーや20代だった。BLM運動や対新型コロナ規制デモなどの政治的な集いではなく、ただ土曜の夜を楽しもうと集まった、たくさんの個人的なグループだった。
中央部の広場で警察が麻薬の取り締まりを始めると、少年が一人逃げ出した。それを見た他のグループの若者たちが次々に警官に襲いかかり、殴りつけたり、石や瓶などを投げつけたりした。最終的には500人近い若者が暴れ出し、次第に略奪行為に発展。ユニクロもあるメインショッピングストリートで、スポーツ店、宝石店、電気機器店など40店が破壊され、うち9店で略奪が行われた。
暴動現場には約280人の警官が動員されたが、うち19名がすぐに持ち場を離れなければならないほどの重傷を負ったという。警察の発表によると、16歳から33歳のドイツ、ポルトガル、イラク、クロアチア、ラトビアなどの国籍の若者25名が逮捕された。なかでも16歳の少年は、暴動を止めようとして殴られ地面に横たわっている学生の首を蹴った容疑で殺人未遂に問われる可能性があるという。
このような暴動はシュトゥットガルトでは近年起こったこともなく、住民はショックを隠せない様子だ。ほとんどの若者が酔っ払っており(ドイツでは10代から段階的に飲酒が許可されている)、行為がエスカレートしたようだ。SNSに動画をアップしたいだけという若者もいただろう。
しかし、いくら政治的動機はないといっても、ここまでの騒ぎになってしまった背景には、やはり現在アメリカで起こっている暴動の、絶え間なく流れてくるニュースの影響があるだろう。さらに、新型コロナ対策の長引く規制による鬱憤、そして先行きの見えない不安などが重なって、一気に爆発してしまったようだ。
だが、ストレスを受けているのは警察も同じだろう。メルケル首相は暴動を容認できるものではないとして非難、警察の対応を讃えた。今回の暴動を受け、シュトゥットガルト警察は屋外でのアルコール禁止や、深夜の外出禁止令などの措置の検討を求めている。
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June 23, 2020 at 03:10PM
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