【有本香の以読制毒】
政治的な綱渡りではあっただろう。
24日夜、安倍晋三首相と、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長の電話会談で、東京五輪・パラリンピックの1年程度の延期が決定した。その翌日夜に、東京都の小池百合子知事が緊急記者会見を開いたのである。
小池氏は、新型コロナウイルスの新規感染者が41人も確認されたと、情勢悪化を公表し、「いまが感染爆発(に至るか否か)の重大局面」という表現を用いて、感染拡大阻止への協力を都民に呼びかけた。
途端にネット上には憶測が飛び交った。
「五輪延期が決まったとたんに感染者数が増えてきた」「五輪を予定通りやりたいがために、政府と東京都は感染拡大の事実を隠してきたのだろう」
匿名のネット民のみならず、あの鳩山由紀夫元首相までもが、この陰謀論に便乗した。自身のツイッターで次のようにつぶやいた。
「東京五輪の実現のために感染者の数を少なく見せ、(中略)延期と決まった矢先にこのパフォーマンスだ。その間にコロナは広がってしまった」
筆者は「小池批判」では人後に落ちない者だが、この批判は筋が悪い。
東京都の福祉保健局と新型コロナの専門家チームは日々、感染状況を誠実に公表している。かりにも日本国の元総理ともあろう人が、よくもこんなデタラメを放言できるものだとあきれるが、ここ数日の経緯はそういう話ではない。
まず、世界での感染拡大が予想以上に深刻化するなかで、IOCを説得し、五輪の中止でなく、「延期」を勝ち取ったことは日本側の大成果である。鳩山氏には逆立ちしてもできない芸当だと、素直に評価すべきだ。東京五輪組織委員会の森喜朗会長=安倍首相、ともに根回し上手な「師弟ライン」での金星といえる。ここに小池氏の関与はなかった。
3月初旬から五輪延期の話が進むなか、東京の感染状況が徐々に悪化していく。この途中で仮に急速に感染者が増え、韓国やイタリアのような惨状が東京で起きてしまえば、「東京で五輪」どころではなくなる。延期決定のタイミングが重要となっていたことは確かだ。延期発表までの間を東京は何とか持ちこたえたが、月末にはいよいよ緊迫の度合いが高まってきたのである。
さて、肝心の小池氏の発言はどうだったか。
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March 27, 2020 at 06:00PM
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小池知事「重大局面」に“政治的蛮勇”振るえ! 「五輪のため感染拡大を隠してきた」鳩山元首相も便乗の“陰謀論”も:イザ! - iza(イザ!)
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