
April 21, 2020. REUTERS/Jonathan Ernst
コロナウイルスは全世界で猛威を振るい、死亡者数が増加し経済的な被害が広がっている。こうした中で、米国を政治的な紛争に巻き込むようなことは、よほどの悪意がある天才でなければできないだろう。しかしドナルド・トランプ大統領がしているのは、まさにそうしたことである。
だがその前に、言っておかなければいけないことがある。世界中の多くの医療関係者が私たちの命を守るためにパンデミックとの戦いの最前線に立っている。その中には、命を賭して警告を発し、現地の当局によって口を封じられた勇気ある中国人医師や看護師がいる。そのほかにも勇敢に職務をまっとうする人々の例をいたるところにみることができる。
そのほかにも、私たちは多くの人々に支えられている。食料品を販売している人々、公共交通を動かしている人々、街を清潔に保っている人々。私たちの日常生活を支えているこうした職業の人々に敬意を表するべきである。
なぜ火事が起きたのか
火事の最中において、放火の首謀者を非難することに意味はない。優先すべきは、ホースをきちんと機能させること、そして火事を消し止めることだ。だが、あえて新型コロナのパンデミックの首謀者は誰なのかを考察しておきたい。将来において同様の災害が起こらないようにするためにはどうすればよいのかを学ぶためにも重要だ。
順を追って考えていく。まず第1に、今回のアウトブレイクは、2002年のSARSと同様に中国で発生した。場所はおそらく武漢のいわゆる「ウェットマーケット(生鮮市場)」である。近接するウイルス研究所におけるバイオセキュリティーの不備を疑う人々もいる(これらの疑惑には多くの反論が寄せられているが、一部の人々にとって、この説の信ぴょう性は増しているようだ。同研究所をはじめとした中国のあらゆる場所で、過去に公表された研究成果が組織的に破壊されているからである)。
第2に、中国共産党は当初、アウトブレイクの発生だけでなく、新型コロナウイルスがどれほど容易に人から人へと伝染しうるかについても、公表を差し控えていた。
第3に、中国で正確に何が起こっているのかについて世界保健機構(WHO)はすっかりだまされていたと、一部の批判者は言っている。彼らは、中国共産党の隠ぺい体質(そのせいで中国当局の透明性が損なわれ、報告義務の履行に対して消極的になってしまう)に対して、WTOがあまりにも無批判だった、と言っている。
第4に、アウトブレイクの初期の段階において、武漢での生活は通常どおり営まれていた。また旧正月のお祝いが行われるなか、何千もの人々が武漢を主要な都市として擁する湖北省から、中国の他の地域や国外へと移動していた。
ほどなくして、こうした問題のいくつかが国際的な争点となり、中国共産党はその隠ぺい体質がもたらした致命的な結果について、痛烈な批判にさらされた。中国当局はといえば、批判者に対して反撃し、新型コロナウイルスのアウトブレイクの責任を米軍や果てはイタリアに負わせることで、こうした批判に応答した。
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April 25, 2020 at 03:00AM
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