【NQNニューヨーク=川内資子】16日のニューヨーク・マーカンタイル取引所（NYMEX）で原油先物相場は横ばい。WTI（ウエスト・テキサス・インターミディエート）で期近の5月物は15日と同じ1バレル19.87ドルで取引を終えた。相場が大きく下げた後とあって自律反発を見込んだ買いが入った。一方、新型コロナウイルスによる原油需要の減少観測による売りも出て方向感に乏しかった。
新型コロナの感染拡大で原油需要が落ち込むとの見方から、5月物は15日までの4日間で2割安と大きく下落。15日には一時19.20と18年ぶりの安値を付けていた。16日は短期的な反発を見込んだ買いが先行した。
原油需要の減少への懸念は強く、次第に売りに押された。石油輸出国機構（OPEC）は16日、2020年の石油需要見通しを引き下げた。前年比で日量685万バレル（6.9%）減と歴史的な落ち込みを記録すると予想した。週間の新規失業保険申請件数など16日発表の米経済指標は軒並み米景気の急激な悪化を示した。
ニューヨーク金先物相場は続落した。ニューヨーク商品取引所（COMEX）で取引の中心である6月物は前日比8.5ドル安の1トロイオンス1731.7ドルで終えた。外国為替市場でドルが対ユーロなどで上昇し、ドルの代替投資先とされる金先物には売りが優勢となった。
朝方は高く推移する場面があった。発表された米指標悪化を受けて、投資家のリスク回避姿勢が強まり実物資産の裏付けがある金を買う動きが出た。
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April 17, 2020 at 03:10AM
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NY商品、原油は横ばい OPECの需要見通し引き下げは重荷、金は続落 - 日本経済新聞
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