プロボクシングWBA&IBF世界バンタム級タイトルマッチ12回戦の前日計量が30日(日本時間31日)、米ラスベガスのMGMグランドで行われ、統一王者・井上尚弥(27=大橋)は117.7ポンド(約53.39キロ)、WBA2位、IBF4位の挑戦者ジェーソン・モロニー(29=オーストラリア)は117.9ポンド(約53.48キロ)でクリアした。
軽く右手を挙げて計量台に乗った井上は一発クリアを確認すると、力強くポーズを決めた。それまでソーシャルディスタンスを保っていた2人が、フェースオフでは約10センチの近距離まで接近。関係者が制するまでの約15秒間、にらみ合った。
井上にとっては昨年11月のノニト・ドネア(フィリピン)と戦ったワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝以来、約1年ぶりの試合。ドネア戦では眼窩(がんか)底など2カ所を骨折したが、ケガは順調に回復。当初は4月にWBO世界同級王者ジョンリール・カシメロ(フィリピン)と3団体統一戦を行う予定だったが、新型コロナウイルスの世界的流行の影響で延期され、ラスベガスデビュー戦の相手はモロニーに変更された。
なお、井上のアンダーカードで米2戦目を戦う平岡アンディ(24=大橋)は140.9ポンド、対戦相手のリッキー・エドワーズ(30=米国)は140.7ポンドで計量をパスした。
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