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トラが新型ウイルスに感染、米ニューヨークの動物園で - BBCニュース

米ニューヨーク市のブロンクス動物園で飼育されているマレートラが、新型コロナウイルスに感染していることが判明した。

4歳のメスのナディアは、3月末から空ぜきなどの症状を示していた。アメリカでヒトから動物への感染が判明した、最初のケースとみられている。

ブロンクス動物園は、新型ウイルスに感染したものの無症状だった飼育員からうつったとようだと発表した。ほかにも大型のネコ科の動物6頭が、感染したもよう。飼育員の名前は発表されていない。

同園の主任獣医を務めるポール・カリ氏はロイター通信の取材で、「ヒトから動物にウイルスがうつり、動物が病気になった世界で初めてのケースだと思う」と説明した。

また、他の動物園や新型ウイルスによる感染症(COVID-19)の研究機関に情報を共有したいと話した。

「我々はナディアを細心の注意を持って検査した。検査で得られたCOVID-19の情報は何であれ、世界中で続く新型ウイルスの理解の助けとなるはずだ」

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動物園の声明によると、これまでにナディアのほか、姉妹のアズール、アムールトラ2頭、アフリカライオン2頭にCOVID-19の症状がみられるが、全頭が全回復する見込み。

また、症状のあるネコ科動物には食欲の減退もみられるものの、「獣医の看護と素晴らしく、注意深く、対話のできる飼育員のもとで元気にしている」と説明した。

新たな感染症にかかった場合、その症状は種ごとに違うため、ライオンやトラといった動物の体内で新型ウイルスがどのように反応しているかは分からないという。ブロンクス動物園は、動物を詳細にモニタリングしていくとしている。

今回、感染が確認されたトラは全頭、ブロンクス動物園のタイガー・マウンテン地区で飼育されていた。

一方、園内にいるほかのトラやユキヒョウ、チーター、ウンピョウ、アムールヒョウ、プーマ、サーバルといった大型のネコ科動物に感染の兆候はみられない。

ブロンクス動物園を含むニューヨーク市内の野生動物保護協会が運営する4つの動物園は全て、3月16日以降、一般公開されていない。同協会は事態を受け、全施設で従業員と動物を守る新たな施策を講じる方針だ。

新型ウイルスと動物

ヒトから動物への新型ウイルス感染はまれなケースで、まだ理解も進んでいない。

これまでに香港で数件が報告されている。これには、軽い症状を発症した犬も含まれている。

Sars-CoV-2(新型コロナウイルスの正式名称)は昨年12月に中国・武漢で初めて検出された。武漢市内で取引されていた野生動物からヒトにうつったと考えられている。

その後、ヒトからヒトへの感染によってパンデミック(世界的流行)へと発展したが、ナディアの感染によって、ヒトから動物への感染について新たな疑問が生まれている。

ブロンクス動物園は、「アメリカ国内でペットの犬や猫を含めた動物から新型ウイルスに感染したヒトがいるという証拠はない」と説明した。

世界保健機関(WHO)も同様の見解を示しており、ペットの犬や猫が新型ウイルスを媒介する証拠はないとしている。

一方、自然保護の専門家は、新型ウイルスが野生の霊長類を脅威にさらす危険性があると警告しており、野生のゴリラやチンパンジー、オランウータンの感染リスクを下げる施策が必要だと述べている。

(英語記事 Tiger at US zoo tests positive for coronavirus

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