ニューヨーク・タイムズ紙が、偽情報を検知するブロックチェーンベースの新たなシステムについて、試用テストを無事完了したことを明らかにした。
6月12日のブロク記事によれば、この新聞社はオンライン上で見つかるさまざまな写真に関し、信頼できるメタデータを提供するための試作システムを作り上げた。異なる時間に異なる場所で撮影された写真が、無関係の出来事と関連付けられて使われることがしばしばある。このプラットフォームを通せば、読者やソーシャルメディアのユーザーは、写真が誰によっていつ撮影されたのか知ることができるようになる。
技術的には、このシステムはIBM Garage(ガレージ)が直接開発したIBMブロックチェーン・プラットフォームを利用し、データが改ざんされないことを確実にする。「ネットワークの適切なメンバーがメタデータに対する適切な権限を持つことを確実にするため」に、システムは許可済みのエンタープライズ・ブロックチェーンを必要とすると、ブログ記事は説明する。
ニューヨーク・タイムズのチームはユーザーからのフィードバックを受け、読者は写真がいつ撮影されたのか知るのに加え、これまでに掲載された場所を知ることにも関心を持つことに気づいた。
しかしこのソリューションはまだ試作段階であり、同紙チームは実装における問題点をいくつか見つけた。
実装に向けた課題
試作システムは高度に単純化されており、単一のスマートコントラクトを使用して全ての新しい写真を自動的に承認した。現実世界では、コンテンツは元の写真を公開した組織によって検査および認証される必要があり、出来事の説明などメタデータの一部のフィールドではそれが問題となる可能性がある。極めて主観的な作業となり、ルールを定型化するのが難しいのだ。
最大の課題は、ブロックチェーン上で写真とそのバージョンを一致させることである。写真はソフトウェアを通して修正することができるという事実のため、わずかな変更を加えた画像が実はブロックチェーン上に存在することを、コンピューターが認識できない可能性がある。
このプラットフォームを現実的なものにするためには、コンピューター・ビジョンと画像認識におけるさらなる進歩が必要と思われる。
最後に、ブロックチェーンへのアクセシビリティも懸念事項として指摘された。同紙チームが指摘したように、「さまざまな財源や技術リソースを持つ報道機関が参加できるようにすることが必要」である。パブリック・ブロックチェーンがこの課題を解決する助けとなる可能性があるが、適切な許可レベルを確保するのがより難しくなるかもしれない。
この新たな試作システムは、イタリアの通信社ANSA(アンサ)による同様の取り組みを追いかけるものだ。同社はニュース記事の「認証」にブロックチェーンを利用する。
一方で、ニューヨーク・タイムズの開発したシステムは分かりやすい使用事例を提供する。導入された場合、従来のメディアとソーシャルメディアの両方にまたがり、偽情報の共通の起源を制限するのに役立つ可能性がある。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン
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June 14, 2020 at 07:09AM
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ニューヨーク・タイムズ、誤解を招く写真に対処するためのブロックチェーン・システムをテスト - コインテレグラフ・ジャパン(ビットコイン、仮想通貨、ブロックチェーンのニュース)
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